ゴーヤの肉詰め
沖縄での大学時代、地元出身の少し年上の同級生が学生向けの定食屋で「これが沖縄のうまい料理だぞ、大好物なんだ!」といって、本当に美味そうにムシャムシャ食べていたのを今でも思い出す。
今では、内地でもすっかりお馴染みになり、私の得意料理の一つでもあるゴーヤチャンプルーだが、しかし当時は頂きに目玉焼きを冠した緑色の山盛りの一皿を注文するのには、少なからず抵抗があった事を憶えている。
時は流れて関東でもすっかりメジャーな食材になったゴーヤ。地元横浜のスーパーでも安い時には100円程度で立派なものを手に入れる事が出来る昨今だが、果たしてゴーヤを買い求める家庭ではどの様な調理をしているのだろうか。我が家でもそうであった様に、恐らくはゴーヤチャンプルーが大多数を占めるのではないか。
時折訪れる沖縄でたまたま眼に入ったテレビの料理番組で紹介されていた料理を、かすかな記憶を頼りに先日試してみた。ゴーヤの肉詰めという、おかずにも酒のつまみにも合うと言う触れ込みの料理である。ゴーヤの苦みと肉の旨味がマッチする、今の季節に丁度良い料理ではないかと思う。
- 豚のひき肉(150g)と下ろし生姜(大さじ1)、塩胡椒少々をよく混ぜる。
- ネギのみじん切り(1本分)を1.に混ぜる。
- 中を刳り貫いた輪切り(厚さ1.5〜2cm)のゴーヤ(大1本)に2.をしっかり詰める。
- 両面を中火でこんがりと焼く(10分)。
- かつおの出汁60ccを加え、中の肉に火が通る様に水気が無くなる直前まで蒸し焼きにする。