10円CM

取引先に高級な料理店にお連れ頂いた時の感謝や感激はいつまでも忘れる事は無いが、地元の人で繁盛する定食屋や居酒屋で供される普段着の料理の趣も捨て難く、一人や社内の人間で向かう先は決まってそのような店になる。

飲食店に限らない、そんな店舗のCMポータルを作るのが当社の事業の一つの挑戦であるが、ビジネスモデルの確立は依然として困難が伴う。そもそも「賑わっている」店はCM等必要としないだろうし、郷土料理を理解しない旅行者(つまり余所者)にふらっと立ち寄られても困るという店主の声を聞いた事もある。

現在、クリック(View)補償型のインターネット/携帯電話CM配信サービスを行なっている企業のビジネスモデルの殆どが、CM制作の際のイニシャルコストに立脚している。が、これは20万円程度の広告宣伝費を新しいメディアに投資出来る企業がターゲットであり、上記のいわゆるスモールビジネスには当てはまり難い。これは例えディスカウントによってそれが半額になったとしても同じ事だろう。

困難に思える事業化のキーはCGMにあるのではないかと、私なりのアプローチを更に押し進めたい。


トップ写真:地元の方に教わった石垣島の沖縄そば屋。