缶入りカレー4人分

東京の街中に溢れるファーストフードのカレーライス。300円前後の食事をともにしていた、以前の会社の若いエンジニアが、「あー、具がゴロゴロ入ったカレーが食べたいっ!」と呟いた事を今でも思い出して笑ってしまう事がある。大きくカットされたジャガイモや玉ねぎが入ったカレーライスは、いつの時代も暖かい家庭や優しい母親を連想させる物なのかも知れない。

もう20年以上もの付き合いになる先輩が、木酢液を配合した肥料で大切に育てられた「地養豚」を贅沢に使って意欲的に作ったというカレーを、家族全員で有難く頂いた。大きな缶に入ったそのカレーは、5人家族の我が家には丁度良い量で、スーパーで購入出来るどのレトルトカレーにも無い、マイルドで深い味わいだった。

このカレーは残念ながら野菜がゴロゴロと、という訳ではないが、その代わりに地養豚の大きな塊がふんだんに入っている。例えば今の季節なら、軽く熱を通した夏野菜をあしらって頂く等のバリエーションも楽しめるのではないかと思う。

料理の評論など無縁であり、従ってこの地養豚カレーの事を上手く伝えることが出来ない私ではあるが、機会とご興味があれば是非一度試されてみては如何だろうか。

(2009年7月29日追記)同じカレーを評価している缶詰ブログを見つける。食べ物評論の見本の様な記述に餅は餅屋と再認識する。