Safariの復権はあるのか?


Gmailを表示した際に、ロード中の表示がずっと止まらない事が眼につくために、MacではFirefox、Windows環境ではChromeに乗り換えて久しかったが、Safariが久しぶりにメジャーバージョンアップされたので早速試してみた。

Topsitesの表示画面。私の場合は新規タブと新規ウィンドウが表示される毎にこの画面が表示される様に設定した。


Topsitesの編集画面。分り易いX印(Topsitesから削除)と押しピン(Topsitesに固定)のインターフェイスがアップルらしい。私の場合では、2/3が固定サイト。それ以外は閲覧頻度で自動的にサムネイルが置き換わるので、リンク集+最新履歴の一覧として使える。


履歴の検索画面。明らかなバグであるが、右下の検索語入力部分に日本語が入らない。なお、同様の機能(インターフェイス)が、ブックマーク管理画面でも提供されている。


Safariからの移行も実にスムーズで、且つGmailのロード中表示問題も無かったFirefoxではあるが、唯一不満として感じていたのはページ内検索機能。Firefoxでは、例えば頻繁に表示する事のある会社のウェブサイトのアクセスログの中から、任意のファイルが何回参照されているのか検索結果の件数を表示する事が出来ない。ちなみにGoogle Chromeでは、スクロールバー中に検索結果が存在する箇所が表示されると言う秀逸な機能も存在する。
この事から出来ればMacではSafariに戻したいと思っていたのだが、相変わらず「"https://mail.google.com/mail/#inbox"を読み込み中、完了:8/9項目」と下のステータスバーに表示されるものの、ぐるぐる回るインジケーターが眼につかないため及第点とする事に。

さて、アップルらしい洗練された分り易いインターフェイスを持つ新しいSafariではあるが、私の中での復権はあるのだろうか?

以前も触れたGoogleの一連のサービスとMobile Meの差別化と言う意味では、その影響を少なからず受けるブラウザの分野でも後塵を拝している状態からは本質的には脱していないと思わざるを得ない。例えば、Google Chromeでは、オンラインで検索や閲覧の履歴が管理されているため、以前見つけた名も無いウェブサイトに再度辿り着ける可能性が圧倒的に高い。

この様に、ブックマークの管理の煩雑さから解放すると言う謳い文句で登場した初代Safariではあるが、その事に対する最も現実的な回答を示したのは、やはりGoogleだったと言う事になるのではないだろうか。
Mac版のChromeが発表された際には、私を含めた多くのMacユーザが移行する、という結果が今から明白に見える様な気がするのである。