フキノトウ発見

自転車に乗る事が楽しくて仕方がない時期の次女に促されて、近所の公園に続く道を二人で走り出して僅か数分後の事。片側に広がる草むらの斜面に眼が釘付けになってしまった私に気付き、「お父さん、どうしたの?」と訊ねつつ同じく草むらに視線を移した娘も絶句してしまった。


一面、土筆、土筆、土筆...。見も知らずのご夫婦とは、それぞれの家の食べ方情報を交換して別れました。


平均して10cm近い土筆が一面に広がったその様は、いつも眼を皿の様にして探している私たちの眼には、まるでススキの様に映っていた。

自転車を放り出して一心不乱に土筆を摘む私たち二人に、やがて近所に住む息子の同級生とそのお爺ちゃん、通りがかった初老の夫婦都合3組が加わってまるで土筆摘み大会。

そして、場所を少し移しながら更に収穫量を増やす私たちの足下に、何とフキノトウが。摘んで帰るには少し大きくなり過ぎてはいたものの、こんなに自宅の近くに自生しているとは夢にも思わなかった私は既に一年後の事を思い有頂天になる。

トップ写真:見つけた時には思わず声が出てしまったフキノトウ。それにしても、スーパーの惣菜コーナで売られているフキノトウの天ぷらは何故にあれほど味気ないのだろうか。