CMの作り方|カメラワークその1

久しぶりの漕ぎやセーリングに熱くなったため暫くサバニネタが続いたが、少し冷静になってこのブログの本来のテーマに立ち帰った記事をエントリして見たい。

地域の小規模な店舗・飲食店のCMコンテンツを如何に簡単に制作し、それらを必要とする視聴者に安価且つ確実に届け、またCMの効果を広告主も視聴者も共有する事が出来、さらにはそれを起点として人的交流や地域への理解を深める事が出来る様なきっかけとなる場を提供する事が当社の掲げるテーマであるため、先ずはそのコンテンツの制作から始めながら私が知る範囲で誰もが実践出来る技術やノウハウを提供し、或は私の浅はかな知識を足がかりにして、このブログがノウハウを共有する為のサイトになればとも思う。

私の知識と言っても実際にはこれまで先人や先輩に教わって来た事の積み重ねであり、また物の本を探せばきっとテクニック集の様な物も存在するに違いないが、ここでは簡単なカメラワークや小規模店舗の効果的な宣伝に相応しいCMの構成例、デジタルビデオに関して最低限知っておくべき情報や、インターネットを始めとするメディアの使い方に至るまでを広く浅く議論出来れば良いと思っている。

先ずはカメラワークから。

私がカメラワークに関して時々教えを請う方に言われた格言の一つに「1に三脚2に天気、3、4が無くて5にカメラ」というのがある。これは技術論以前にカメラを回す人なら誰もが理解しておかなければいけない事である。

近年のほぼ全てのカメラには手ブレ補正機能が搭載されている。カメラのブレのみならず、最近では被写体のブレまでを補正する機能も存在するにもかかわらず、見ていて落ち着かない映像は意外と多い。手ブレ補正が小刻みな動きを相殺することが出来ても、例えば後に触れることになるズームやパンを利用した際の動きのムラには対応出来ないからではないだろうか。また三脚を用いる事によって、特に屋外の場合には「今、撮影していますよ、カメラの前を通ると写りますよ」と第三者に伝える効果も期待出来る。

2の天気に関しては、どんな良い高性能なレンズを使っていても明るい日差しの下での撮影を上回ることは出来ないと理解している。

以降、この様な論調で進めて行きたいと思っているが、是非皆さんの活発なコメントをお願いしたい。

トップ写真:長年通っている三浦のヨットクラブのテラスに寝転んで撮影。