敗戦

晴天でまだ暑い沖縄から戻った東京は雨模様。空港から直行した打合せを終えて最寄りの水道橋駅へと向かう道すがらの事。

道を隔てた眼前のこの白い巨大な屋根の下で、まさかの13ゲーム差を追いつかれた憎き巨人との意地と意地とをぶつけあった今季最終戦が行なわれていると思うと、それだけで興奮を憶え、沖縄からの帰京早々の打合せで疲れている筈の足並みも不自然に力が入ります。
ふと気付いて携帯電話のワンセグでテレビを付けたその時、ラミレスのスイングが映し出されると同時に、実際には1秒以上の時差がある映像に先駆けて白い屋根が割れんばかりの歓声と怒声がこだまして来たものです。続いて眼に入ったワンセグ放送のホームラン映像に暫し呆然と立ち尽くしてしまったのでした....。


写真は、サンスポより。

何処に何連敗して負け越そうとも読売にだけは負けてたまるものかと、数十年に及ぶプロ野球ファン歴の中で繰り返し繰り返し思い念じて来た事が、今年はあろう事かここに来ての対巨人戦7連敗。もちろん、まだ優勝の望みが消え果てた訳ではないにせよ、その事だけで今年のシーズンが後味の悪いものになってしまっています。
JFKの、そして不惑トリオの総決算のシーズンという事が繰り返しいわれて来た今年の阪神タイガースですが、出来る事なら今年以上に若手を育成しながらも、総決算については来年もう一度やり直して欲しいと思いつつ、旅とミーティングの疲れを100倍位に増幅しながらトボトボと帰路につく、哀愁漂う40代男の背中なのでした。

トップ写真:帰路の那覇空港にて、ケラマ諸島を臨む。