祝!セントラルリーグ開幕


関東では桜が満開し、自宅の窓から間近に見える大きな桜の木はまさに「咲き誇る」かの様に綺麗な花をつけています。土曜日は静岡で観測史上最も早い真夏日を記録する程、横浜も大変暖かい一日で、最近さぼりがちの道場での弓射も少し思い切った離れになりました。冬の間は湿りがちだった射にも少し中りが出て来た感があります。

新しい学期の始まりであるこの時期は、同時に我が家では私と息子をそわそわわくわくさせ、家内や娘たちをうんざりさせるシーズンの始まりでもあります。そう、待ちに待ったプロ野球の開幕です。

幸いな事に、2勝1敗と広島との開幕シリーズを勝ち越す事の出来た我が阪神タイガース、昨年のペナントレース同様に強い相手(この開幕シリーズの場合は黒田投手)には滅法弱く、弱いものには滅法強いという感が否めないでもありますが、いずれにせよ秋までの半年間はラジオが手放せなくなりそうです。

息子と野球を観る様になり、最近では年に一度は必ず野球場に連れて行く様にしている私は、以前にも増して野球をテレビやラジオで観戦したり、また野球について考えたりする時間が多くなり、且つ深くなっている様な気がします。

一つは、野球を含めたスポーツ人気の事。昨年の事になりますが、息子の誕生日祝いにと軟式ボールを買い与えようと思ったのですが、何とスーパーマーケットを始めとして専門店を含めたスポーツ用品店が軒並み閉店してしまい“ボールが買えない”のです。デパートのスポーツコーナーにはサッカーボールくらいしかありません。私の自宅は、今や日本野球会のみならずMLBでも最大限の注目を集めている松坂大輔の出身校のすぐ近所にあり、恐らく少なくとも普通程度には少年野球も盛んであると思っていたにもかかわらずこの有り様です。結局はネットオークションで(しかも格安で)購入するしかなかった事を思い出します。

写真のキャプションにもある様に、どんどん宅地化が進み、また数少ない空き地も野球を始めとする球技が出来なくなっている事の影響は強いのではないかと思います。そしてこの事が、最近の子供の体力低下にも繋がっていると考えるのは早計でしょうか。もちろん、野球がスポーツの全てではありませんが、野球等の球技の多くには、投げる、走る、打つ、連携して動く、等の実に色々な要素が含まれていて、子供の運動能力を高めるには大変良いスポーツである事は間違いないと思うのです。

そしてもう一つは、これまで何度も色々な場所で(これも一種のグループ放送であると)記事のネタとして使わせて頂いた在関東の阪神タイガースファンの為の野球中継です。夜のプロ野球ニースで流れるダイジェスト映像は一試合当たり30秒程度、試合に勝った日には、少し前の暗黒時代の癖が抜けきれずに3つも4つもチャンネルを廻して勝利の映像を求めて見るのですが、この時ほど関西在住のファンを羨ましく思う事はありません。
また追い討ちをかける様に、ここ何年も欠かさず契約をして楽しんでいた毎日放送の「MBS Web Stadium 阪神タイガースLive!」が、継続困難との理由からサービスを終了してしまったのです。これは、年間4000円程の会費を支払う事によって、阪神主催の(巨人戦以外の)甲子園のゲームをライブ/オンデマンド放送で観れると言うもので、4年間に渡って私の夕方6時以降の仕事の能率を極限まで下げさせる役割を立派に果たしてくれていました。
最近では、CATV関連の仕事をさせて頂いている理由から、CATVサービスや衛星放送に加入する事によって幾つかの救済措置は取られている事を知る事が出来たのですが、仮にCATVに加入していたとしても、職場や外出先ではどうしても見る事が出来ないのです。

毎日放送がサービスを継続出来なかった理由はもしかして他の所にあるのかもしれませんが、返す返す残念であり、また本当の理由を知りたいと思ってしまいます。

そんなこんなで色々あれども、藤川投手の直球による三振や、金本選手の力強いホームランに感動したり、出場機会が減ってしまっている藤本や、強気になりきれない吉野投手の投球を気にかけ、今岡、関本、中村豊、浜中の浮き沈みから久保田劇場のハラハラまで、一球の行方やゲームの勝敗に一喜一憂出来る事の幸せを改めて感じる事の出来る開幕シーズンです。

写真:少し前に観光地のリサイクルショップで購入したキャッチャーミット、500円也。ネットの部分の革ひもが切れてしまったので、始めての経験でしたが修理をしてみました。最近では草野球をする場所を探すのもままなりませんが、狭い自宅前の駐車場で週に一回は子供の投球練習を受けています。