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久しぶりの虎ノ門 〜極めて高額、かたや無料


所用で何年か振りに特許庁を訪れる。

人間の生命という最も大切な財産を預けるのでさえも民間の病院であるにもかかわらず、知的財産の管理が何故に国の機関である必要があるのか、という疑問の声を耳にした事を思い出しながら、相変わらずのものものしいセキュリティチェックを通って入庁する。

特許庁は、これ程までに立派な建物が本当に必要なのか、これ程厳重なセキュリティチェックが何故必要なのか、そしてこれ程までに出願費用が高いはどんな理由なのか、と私にとって疑問だらけの機関である。ちなみに今日の警備職員は、駐車場入り口に2人と、表玄関に6人の計8人。また商標の出願料金(印紙代)は合計で12,000円。これは出願する区分(分野)が1つの場合の金額であり、それが増えると区分の数だけ8,600円が加算される。
当社も出願したい商標は数多くあるが、登録後の維持料(10年分一括納付で48,500円!x区分数)を含めると、そうおいそれと出願出来るものではない。こうした民間企業の高額な投資が、あの様な立派な特許庁のビルに化けていると考えると益々釈然としないのである。

さて、その帰り道の事。

ふと目に留まった看板を良く見てみると、先日ニュースで見た飲料もおかきも全て無料の「播磨屋ステーション」である事がわかった。



「躾けの出来ていない小さな子供の入店お断り」との看板に笑いながら、ものは試しと入店してみる。

無料のコーヒー、紅茶、ほうじ茶、そしてフレッシュオレンジジュースといったラインアップの中からコーヒーを選択し、直径10cm程のリサイクルトレーに好みのおかきを入れて席に着く。飲料はお代わりが出来るが、おかきは駄目、また常識の範囲で盛りつける様にとのアナウンスが流れている。


「日本一おかき処播磨屋本店」という企業によるフリーカフェが一体どのように成り立っているのか、ニュースを見ただけでは想像もつかなかったが、複数ある無料カフェが店舗を兼ねており、また無料で提供しているコーヒーは通信販売でも購入できる商品であるという。

どちらかと言えば人影が疎らなおかきや煎餅の店に、この様に連日大勢の人が大挙して来店する事は極めて珍しい光景である事は間違いない。同店の知名度が爆発的に上がっている事は間違いないだろう。
もしかして、多くの県が都内に出店している県産品のアンテナショップ等も、見習うべきコンセプトがあるのかもしれないと思いながらも、無料カフェが実際の商品の販売にどれ位貢献しているのかを無性に知りたくなる。

トップ写真:常識的な範囲で盛りつけたつもりのおかきとコーヒー。徒歩の疲れを癒しながら美味しく頂きました。