地方空港


14日のワールドビジネスサテライトで日本に約100あると言う地方空港を特集していた。

北海道の観光地の小さな空港が利用客の激減に伴って廃止され、また大手航空会社が不採算路線の減便や廃止を加速する一方で、既に今年は富士山静岡空港が開港し、来年三月には茨城空港の開港が控えていると言う。

年間維持料が5億円になるという富士山静岡空港は、2機の小型ジェットを中心とした新しい航空会社FDA(Fuji Dream Airlines)が地方都市間を1日10便で結ぶと言う事だが、新幹線に慣れた県民に如何にアピールするか、経営者はインタビューでその回答を本当に明確に示せたのだろうか?

茨城空港では現時点では韓国路線の就航のみが決まっている。同港では出発ロビーと飛行機を結ぶボーディングブリッジを廃止して人件費・運用費を削減、その結果として空港利用料を抑制して海外のLCC(ローコストキャリア)を呼び込むというビジョンがある。空港の利用料が比較的安い郊外の空港を利用する事等によって格安の運賃を実現しているヨーロッパの例の引用である。が、この例がこのまま適用されるとすれば、燃料代と空港使用料比がより近い近隣諸国からの人の流れが活性化されなければならないはずである。

いずれにせよ、人の流れの中心である東京を外した議論は、その成立自体が困難である様な気がする。
市街地に密接した調布市の飛行場を活用する事は難しいかもしれないが、東京、或いは横浜辺りに短いローカル航路専用の地方空港を作れば良いのではないだろうか?もしかすると神奈川の米軍基地がボトルネックになるのだろうか。

トップ写真:沖縄上空を飛び交うローカル便。島嶼地方のみならず本州でも飛行機がもっとポピュラーな移動手段になるのは難しいのだろうか。