気象庁のデータベース


気象庁のウェブサイトには膨大な量の風向、潮流、潮汐データがデータベース化されていて、誰もがウェブサイトからアクセス可能になっている。海洋学という学究の世界から離れてやがて四半世紀になろうという我が身の事はさておきつつも、アカデミックな用途のみならずその有効活用方法は無尽蔵にあるのではないかとも思ってしまう。

例えばプレジャーボートによるちょっとしたロングクルーズの際や、釣りでも海水浴でも良い。

潮の満ち引きが大きな場合など、遠浅な海岸がすっかり干上がってしまってがっかりしたり、或いはその逆に楽しい潮干狩りが出来たという経験をお持ちの方も少なくはないだろう。

海岸線のロングクルーズの場合、特に私のように風に大きく左右されるセールボートを前提としたケースでは、潮流や潮高も風の方向や強さと同じくらいに重要なファクターとなる。6〜8ノットそこそこの船足の船がそれと同じくらいの潮流に逆らうことは大変な困難であり、また船底にセンターボードやキールがある場合は座礁という船乗りにとって最悪の事態にもなりかねないからである。

海の事は漁師に聞けとは良く言われる言葉であり尤もだとも思うが、あの岬を回ってあの島に行く、という様なプランを建てた時に、風や潮の情報に時間という要素を加えてそのプランの良し悪しや危険度等を示すことが出来るようなサービス、前例の無い事を嫌う行政に期待する事は難しいものだろうか。例えば携帯電話から簡単に潮流・風向・潮汐の予想と過去の実績からの統計にアクセス出来るだけでもその有効利用は促進されると思う。


トップ画像:家人が聞いたらとんでもないと言うかもしれないが、糸満から佐敷にサバニを回航出来ないものか考えてみた。距離は40Kmとサバニ帆漕レースよりも少し長い。喜屋武岬と荒崎〜米須海岸を超えれば、後は難所は無い様に思うが...。