ブラウザ考〜戦うプログラマー〜

業務上やむを得ない必要に迫られてWindows OSのノートパソコンを使う機会が増えて来ている。外出の際には、従ってPowerBookは持ち歩かない為に、メールチェックやスケジュールの確認等をWindows上のブラウザで行なう羽目になるのだが、その事によって図らずともSafari (Mac版)やFirefox、そしてInternet Explorer(Win版)の機能や特性の比較をしてしまっている。


ここでその詳細を述べるつもりは無いが、昔から文房具という位置づけであると言われたMacintoshと、計算機とも言われたWindowsマシンとでは、やはりオリジナルのブラウザにもそれぞれのメーカの設計思想が受け継がれていると実感する。会社のウェブサイト等をメンテナンスする事が多くなった事によって、とにかくIEがhtmlの文法に厳格すぎる事とPNGとの親和性が低い事に閉口すると同時に、世のウェブクリエータのブラウザ互換を実現する苦労を実感する。
そんな中、両OSのプラットフォームの違いを上手に吸収し、実に快適な操作環境を提供しているのがFirefoxである。


少し前に述べた様に、情報収集の要であるRSSリーダGoogle Readerに乗り換えた私だが、Firefoxを使っていて感心させられた事がある。タブブラウジングが一般的となった今日、一つのタブでGoogle Readerを開き、別のタブでは例えば会社のウェブサイトやこのブログを表示する等、通常は10近いタブを開いている私だが、Google Readerのタブから任意のエントリーの詳細表示の操作を行なった場合、Firefoxでは何もせずとも新しいタブが開くのである。ちなみにSafariやIEの場合は新しいウィンドウが開く。更に、そのタブを閉じた場合は、何と、もとのGoogle Readerのタブが選択されているのである。ほんの小さな工夫ではあれども、一日に数百件のRSSフィーフドに眼を通す者にとっては、1クリックx数百回の手間が省ける訳であり、何とも有難い配慮である。
またSafariでは、テキスト入力フィールドの右下がつまめる様になっており、自由にフィールドの大きさを変更する事が出来る。この事によって長文を入力する際の一覧性は明らかに向上する。この機能はIEやFirefoxでは提供されていない。


Operaも含めた4大ブラウザのシェア争いはますます熾烈を極めているが、少しでも他者に対して差別化をしようと努力する、それぞれのブラウザのエンジニアの意気込みを垣間みる事が出来た様な気がして少し嬉しくなるのである。

トップ写真:汚い写真で済みません。本文とは全く関係ありませんが、先日の弓道の稽古での事。手の内が定まらない私は、上押しと下押しのバランスが取れず、とうとう弓手のあちこちを弦で打ってしまいました。3回目を超えると皮が破れてしまうのではないかとさえ思えて来る程痛いものです。あー、道のりは遠い。