大麻が何故いけないのか

ヨーロッパに数年間住んでいた関係で、大麻やいわゆるハッシッシと接する機会が普通にありました。器用に片手で紙巻きタバコを作っている人を見て意味も無く感心した物ですが、その頃に聞いた通説は今も記憶に鮮明に残っています。それは、大麻が決して常習性の物ではなく依存性が低い事と、タバコやアルコールと比べて害が少ない事でした。また、酒に酔って喧嘩になる事はあっても、大麻を吸って暴力的になる事も無いとも言われました。


私はタバコもアルコールも嗜む方ですし、両方ともそれなりに習慣になってしまっています。酒の飲み過ぎが原因で中性脂肪が人様の何倍もの数値になってしまった事もありますし、タバコの害については言わずもがな、唯一の喫煙者である私を糾弾する家族の声も子供達の成長に伴って日増しに大きくなってきます。


では、この様に少量は問題ない物の飲み過ぎると様々な障害を引き起こすアルコールや、百害あって一利無しと言われるタバコが許されていて、大麻が何故いけないのでしょうか?


大麻が国民の勤労意欲の低下を引き起こすとでも懸念されたのか、或は覚醒剤にエスカレートする事を未然に防ぐという事なのか、いずれにせよ考えつくのは的外れな想像に過ぎません。。
池田信夫氏のブログで、大統領選挙と並行して行なわれたアメリカでの住民投票で大麻が多くの州で合法化されるか軽微な罰則になったという事を知って少なからず驚き、且つ将来がある大学生が逮捕されると言う連日の報道を見て、少々考えさせられた訳です。


さて、これからの日本を担うべき大学生諸君、如何に現在の法制度がおかしい歪な物であったとしても、大麻を吸う事で得られるメリットは法を犯すというリスクと比べると多分ほんの微々たるものでしかなく、それよりも恋やスポーツや勉学に集中せよ、と伝えてあげたいのでした。