スポーツの夏


熱戦が続く高校野球やオリンピックゲームに気をとられていた事を良い言訳のネタにと、心の中では我が阪神タイガースの今年初の5連敗も見なかった事無かった事にしてしまっています。今回のオリンピックは特にお隣の中国での開催なので、時差が一時間しか無い事が幸いして普段の生活パターンを殆ど崩す事なくテレビでの観戦が可能となっています。

私がオリンピックゲームの日程を調べているのは主にYahoo!の特集ページ。競技の開始時間が、もちろん日本時間で分単位で正確に記載されているため、見たい競技を見逃す事が無いと仕事中も自宅でも常に開いた状態にしているのです。

しかし...。

日本が伝統的に得意とする柔道や、サッカー、そして水泳等はまず漏れる事無く放送されるにもかかわらず、それ以外のマイナースポーツは殆どテレビに登場する事がありません。
ヨットはもちろんの事、カヌーや射撃、馬術等々、直接的にスポーツに関係のないタレントの馬鹿騒ぎに割く放送枠がある位なら、何故それらの試合を流さないのでしょうか。
選手の努力を競技別に比較する事に何の意味も無い事は重々承知していますが、恐らくマイナーであるが故に練習や活動の為の資金の確保から始まって、並々ならぬ努力の結果として今回のオリンピック出場がある事は間違いないでしょう。先日のプロ野球のオールスターゲーム同様、場違いなタレントの馬鹿騒ぎや演出は全くの蛇足に過ぎない事が何故理解されないのか不思議でなりません。

オリンピックの放映料として日本が支払っているのは何と198億円にも上るとの情報がありましたが、ここまで高騰している金額の妥当性の議論はともかく、放映権は一括購入している筈ですので個別の競技を放送する事による追加コストは発生しない筈です。要するにタレントによる演出がないと、その巨額の放映料を回収出来ないとの判断がどこかに存在するのでしょう。が、本来は素のままで十分質の高いスポーツ番組を、退廃した日本のゴールデンタイムのバラエティ番組に余計な苦労をして近づけようとしている、そしてそれを視聴者が求めていると誤解している様な気がしてなりません。

さて、金メダルを目指す星野ジャパンのキューバとの初戦、残念ながらBSを見れないので前述のYahoo!の特集ページで日本人初の銀メダルに輝いたフェンシングの試合の推移を掲示板で追っていた為に結果は解らずじまいです。というのはもちろん嘘なのですが、連敗を止めた阪神の4番の3ランホームランの気迫が、全日本の4番に海を超えて届く事を信じたい、そんなオリンピック中日の夜でした。

トップ写真:フェンシングで銀メダルの太田選手の事をネットで調べていて良いページを見つけました。