オールスターゲームはスターが沢山


大阪でのオールスターゲーム第一戦を携帯電話のワンセグ放送で観戦しながら、仕事の同僚が投げて寄越した「どうなってる?」という質問に対して、深く考える事なく「勝ってますよ」と答えた私でした。金本をはじめとして何人かの阪神タイガースの選手が出場していたゲームでしたので、無意識にセリーグを応援していた私も、同じく阪神ファンである同僚にも思わず笑みがこぼれたものですが、一方では数年前の新庄のホームスチールや球児の予告直球勝負等と比べると、少し華の無さを実感する試合でもありました。


父の日のプレゼントにと、せっせと貯めたお小遣いをはたいて息子がプレゼントしてくれた第二戦の観戦チケットを手に、その翌日は少し早く仕事を切り上げて息子と関内の駅で待ち合わせ、16:00過ぎには横浜スタジアムに到着しました。
私にとっても生まれて初めてのオールスターゲーム。ホームラン競争、野球殿堂の表彰式ありとお祭り騒ぎに近い楽しいイベントではあったのですが、若い人には大変な人気があるらしい女性歌手の君が代独唱のお粗末さや、途中で登場した、鼻と頭の上から声を出す若い女性タレントのバンドにはかなりテンションを下げさせられる事になりました。現場に居たものとして、間違いなく私同様にシラケてしまった観客は少なくはないと断言出来ます。ああいった余計なお節介は一切無用、選ばれた最高の選手による最高峰のプレーを堪能したいファンには時間の浪費でしかない事を主催者側も深く理解するべきであると思います。


最近の交流戦のお陰でパリーグの選手も随分解る様にはなりましたが、それでも横浜に住む阪神タイガースファンの私たち親子にとって、テレビは別にして基本的には普段は余り見る機会のないパリーグの選手を直接この目で見る事が出来、しかもそれらが全て一流選手とあっては文字通りお腹いっぱいのゲーム、普段の一球一打に胃をキリキリさせながらの公式戦と違って気を楽に肩の力を抜いて楽しむ事が出来た良い時間でした。

トップ写真:オールスターゲームならではの観客席。普段は敵でもある他のチームの選手を、応援する息子のぎこちなさに思わず笑ってしまいました。