夢のデバイスと地域メディア

金欠も原因の一つではあるにせよ、未だ購入の意欲が湧くには至らないiPhone 3G前述した様に、別にiPod touchであったとしてもキーボードをきちんと接続する事が出来れば私の夢のデバイスに少し近づくのにと、悶々とした日々を送っています。


当ブログの中でも何度か述べている様に、ケーブルテレビのみならず土地に根ざした地域新聞も市民生活を長年に亘って支えて来た地域メディアであり、何れも情報過多や消費者ニーズの多様化に上手く対応しつつその新しい立ち位置を確立していく為の正念場を迎えていると感じている訳ですが、私が仕事でお目にかかる多くのそう言った企業では、時を同じくして経営層の世代交代のタイミングをも迎えています。

ケーブルテレビや地域紙の老舗企業で半世紀、多くは20〜30年の社歴をもち、まさに1年程前にお呼び頂いた愛知県のCAC様での25周年記念祝賀会でも次の世代を担っていかれるであろうご子息への期待の声をあちこちで聞く事になりましたし、私の故郷に程近い近畿地方北部の新聞社でも、先頃世代交代されたITに明るい現社長がどのように会社を舵取りされていくのか、という周囲の方の期待混じりの話を聞く事があります。


また、ケーブルテレビの視聴者や新聞の購読者自らが市民記者としてパブリックアクセスと言う形で映像や記事を投稿し、それら既存のメディアを通じて情報を発信していく事のニーズや重要性は益々高まって来る様に思います。この場合のニーズとは、もちろんそれら地域の情報を欲する受け手側のニーズであり、また重要性とはその様な地域を起点にした情報流通のフレームワークによって地域メディアの健全な存続とプレゼンスの確保が保証されるという、これは受け手側と送り手側双方の観点からのものを言っていますが、更にこの「地域」という言葉についても、物理的にその地域に生活や滞在をしている人だけでなく、何らかの縁や所縁がある人もその対象であると言う意味では皆がもう少し掘り下げて考える必要があると思います。
この事は繰り返しこのブログでも述べていますので、ここで重複した言及は避けますが、実は私にとっての夢のデバイスはこの様な地域メディアを必ず後押しするものだとも思っています。


地域のその場その場で見聞きした事、感じた事を何らかの形でメディアに流通させる事を考えた場合、やはり即時的にテキスト化する事が最も大事だと思います。スピードが求められるプロの記者はもちろんの事だと思いますが、素人が後でまとめて記事とする場合、アウトラインをその場でテキスト化しているか否かでは文章の質も変わって来るでしょうし、更には実際に記事にするか否かに関しても例えば私の様なものぐさは「後でまとめて書こう」と思ったとしても往々にして、そのまま放ったらかしにしてしまう事が関の山です。気軽に文章を入力出来、出来れば写真も管理できるデバイスはこの様なシーンに大活躍すると思う訳です。各メディアもインターネットを敵対する露出媒体として考えるだけでなく、記事や映像、或は動画を集める為の手段、そして場合によっては地域SNSの様な閉じた情報サービスを行なう為のインフラとして捉えると、別の道が見えて来る事もあるのではないかと思うのです。



さてさて、お決まりのMacWorldを控えて巷では色々な噂を耳にする様になりました。こう言ったマーケットの予想を覆し、多くの場合は予想を超える様な発表をして来たAppleですが、今回程MacWorldでの発表が楽しみな年は近年ありません。MacBook Touch、果たしてどの様な製品になるのでしょうか。

トップ写真:流出自作モックアップ写真の中でもお気に入りのMacBook Toucch。