春の息吹
春と言えば山菜の季節。実家から送られて来たフキノトウを天婦羅にしたりつくだ煮の様にして一年ぶりのほろ苦い味に思わず食が進みます。20代前半くらいまでは見向きもしなかったこれら野生の食材ですが、今では私にとって桜の開花に並んで春の訪れを伝えてくれる何よりの風物詩になっています。
弓道場の階段付近に土筆が今年も育っていました。まだ誰にも手を付けられていない様子です。
最近は、私が通う弓道場の土筆が生えている場所もしっかりと把握し、例年の様に春の恵みを頂く事が出来ました。昨年の同じ時期にお話しした土筆の調理方法に加えて今年は、少し違う方法も試してみたのですが、土筆本来の味を楽しむにはやはり醤油と酒だけで調理するのが一番と再認識をする事も出来ました。
親子3代で土筆の袴取り。手間の割には料理をすると少量になってしまうのが、皆が好んで採りたがらない原因でしょうか。
週末は、植物、特に野草の採集や分類の研究をしている関西に住む父親が珍しく自宅に遊びに来ていたため、家族で三浦半島のドライブに出掛けてあちこちの野草を見て回るという余り例がない過ごし方をし、その折に教わったボタンボウフウなる物を初めて食してみました。海岸近くの岩場に普通に生えている背の低い雑草です。父親に美味いと言われ半信半疑のままその若葉を2〜3つかみ程持ち帰って天婦羅にした所、しっかりとした苦みとうまみがあり、その美味しさに大変驚きました。