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ケーブルテレビ業界との挑戦

昨年前半の事になりますが、今からちょうど一年前の日付が付された、私が漠然と感じたり思ったりしていた事のほぼ全てを見事に代弁してくれてるかの様な「正念場を迎えたケーブルテレビ業界」というタイトルの記事に巡り会い、幸いな事に昨年のケーブルテレビショーでは、記事の筆者の方と直接お話をさせて頂く事も出来ました。

この記事は、ケーブルテレビ局とNGNを始めとする大手企業による放送・通信サービスとの間の競合を、地域の商店街と郊外型のショッピングセンターとの対比に準える一方で、ユーザの視点からの考察や、これからのメディアが向き合って行くべきテーマに関しても言及されている、その実際の文字や行数が持つ以上に様々な意味を持ち且つ問題点を浮き彫りにさせる大変優れた文章であると今日でも思っています。

さて、このブログをお読み頂いている方の中には、会社のサイトから資本金や従業員数等の当社の企業規模をご覧頂いた方もいらっしゃる事だと思います。この様な企業にとっては身の丈以上の製品やサービスを提供させて頂いている事は年始のエントリーでも述べさせて頂いた通りなのですが、一昨年より始めた当社の事業の柱は何と言っても「ケーブルテレビ局や地方の映像プロダクションとの協業」という一言につきます。その協業形態の一つとして、これまでも当ブログの中で繰り返し述べて来た様に、都市部や地域外の潜在的視聴者に対して、インターネット技術を活用して地域のCM動画を効率的に流す仕組みとしてad.Youネットワークを構築したいと思っている訳ですが、実はこのアイデアを聞いて下さったあるケーブルテレビ局からは意外な反応が返って来たのです。

  1. ストックした映像を二次利用する事は殆どなく、その体制もない。
  2. コミチャンをネットで流すと加入者が減るのではないか?
  3. ad.Youの運営会社だけが儲かる仕組みになってしまうのではないか?

この様な反応が返ってくる事自体は、私がきちんと意図を伝えきれなかった事が原因とも言えるのですが、同時に現在の地域のケーブルテレビ局が抱える問題をも浮き彫りにしているとも言えます。いずれにせよ、こういった反応を謙虚に受け止めつつ、また誤解を解消しながら、少しでも多くの地域映像を流通させる事によって、ケーブルテレビ局も潜在的視聴者も、そしてもちろん当社も、皆が有形無形の利益を共有享受できるような枠組みを作りたいと改めて思うのでした。


昨日は私が所属する弓友会の月に一度の月例射会の日でした。途中、優勝を狙えるところまでは行ったものの、最後の四ツ矢の立ちで羽分け*1しか得られず、更に残念な事に順位決定の為の線的*2では的を大きく外してしまいましたので2位はおろか入賞も逃してしまい、優勝や上位入賞を意識したとたんに射が乱れてしまうという、如何にも私の精神鍛錬の未熟さを露呈させる事となってしまいました。
その射会の帰り道での事、私の両親よりも年上である弓友会の最年長の方をご自宅にお送りする車中で何気なしに私が始めた会話に端を発して、その方の生まれ故郷でもある奈良の郊外の穏やかな田園風景を基調とする町並みや、特に街道沿いの風景が派手な立て看板や郊外型の飲食・商業施設で置き換わっていったと言うこの半世紀に話が及びました。
昔は至る所で見られた故郷の原風景が急速にコンクリートで塗り固められて来た近代。私はその再生こそが、今の荒廃した世相を打ち消し、且つグローバライズされた経済や外交といった諸外国との関係で日本という国の特色を打ち出し、そして美しい国・地方の時代を真の意味で実現するための最も近道である様な気がするのです。

写真:冬枯れの矢道。春の訪れとともに再び緑鮮やかな衣装をまといます。

*1:半分が的中

*2:同じ的に対して複数の射手が射を行ない、矢所が的心に近いものが上位となります。